「獄寺くん」
十代目の可愛らしい唇が俺の名前を形作り、きゅっと弓状につり上がる。
「獄寺くん」
ああ、もっと俺の名前を呼んでください十代目。鈴の音のような可愛らしい十代目の声、その声で名前を呼ばれるだけで身体が熱くなる。
「俺の言うこと、ちゃんと聞いてくれるのは獄寺くんだけだよ」
当たり前です、十代目の仰ることなら何だって聞きます。
「だから獄寺くんって好き」
十代目の丸くて大きな瞳が楽しそうに細められた。
それと同時に俺の赤黒く勃起した陰茎が十代目の右足によって踏み潰される。冷たい床と十代目の温かい足の間で俺の陰茎は歓喜に震えた。十代目は体重をかけて陰茎をぐりぐり踏み潰す。扱くように前後に足を動かしたり、指で先をつついたりされるともうイってしまいそうだった。ベッドに浅く腰かけている十代目を見上げると桜色の唇は楽しそうにつり上がっていた、ああむしゃぶりつきたい。十代目はパーツの全てが可愛らしい。
「じ、十代目ぇ……出そう、ッス……」
快感に耐えながら訴える。すると俺に快感を与え続けていた足が陰茎を離れ、俺の目の前に差し出された。俺は夢中でしゃぶりつく。十代目の可愛らしい指を口に含んで堪能した後、指の間まで舌を突っ込んで舐め回した。
「ん……獄寺くん……」
鼻にかかった声で十代目が俺を呼ぶ。
「こっちもして……」
俺の口から足が離れた、ああもっとしゃぶっていたかったのに。しかしその代わりに十代目の可愛らしいペニスがシャツを退けられ、俺の顔の前に差し出された。俺は半起ちのそれを喜んで口に含む。先からはぬるぬるした液体が滲み出ていて、舌の先で舐めとると十代目の腰が揺れた。十代目のペニスは使い込まれていなくてまだピンク色で、それが余計に卑猥だった。舌で亀頭を包むように舐めると十代目は可愛らしい声で喘ぐ。
「あっ……ぁ、きもちぃよぉ……」
俺は陰茎を腹に着くくらい勃起させながら夢中で十代目のペニスをしゃぶった。
「……今度はこっち……」
口から引き抜かれるペニスが名残惜しい。言いながら十代目は後ろを向き、可愛らしいお尻を俺の目の前に突き出してきた。十代目の可愛らしいピンク色のアナルが目の前に。じゅくじゅくしていて最高にいやらしい。
俺は十代目のアナルにむしゃぶりついた。舌を尖らせ、襞をほぐすようにゆっくり丁寧に舐める。
「あぁぁっ……!獄寺くんっ……」
十代目はねだるように腰を揺らしながら喘いだ。ああ早く十代目の中に入りたい。柔らかくて熱くて溶けてしまいそうな十代目の体内に早く入れて欲しい。俺の陰茎は痛いくらい勃起していて、少し触られただけで出てしまいそうだ。
「……はぁ……」
十代目が息を吐きながら身体を起こす。そのままベッドの上へ移動し、俺に手招きをされた。誘われるがまま俺もベッドの上へ行く。枕元にあったローションの容器を手に取って指先に搾り出しながら、十代目は行った。
「ちゃんと見ててね……触っちゃダメだよ」
言うと十代目は俺の前で俺に尻を向けて四つん這いになって、あろうことか可愛らしいアナルを自らの指で犯し始めた。
「んぅっ……ぁ……」
ローションでますますテラテラになったアナルは十代目の綺麗な指を簡単に飲み込んだ。十代目は指を二本、三本と増やしていく。指が増えるたび、ピンク色の壁がチラチラ見え隠れして俺は堪らない気分になった。入れたい。自分の陰茎が十代目のアナルに飲み込まれていくシーンを想像しただけでイきそうになった。目眩がする。
「……じ、十代目ぇ……」
十代目は俺の顔をちらりと見てクスッと小さく笑った。妖艶な痴態に不釣り合いな無邪気な微笑み。そのギャップが堪らない。ああ十代目、好きです。十代目の全てが好きです。十代目が指を引き抜くとアナルがくちゅんといやらしい音をたてた。
十代目は四つん這いの姿勢で俺に迫ってくる。十代目の可愛らしいお顔がすぐ近くに。
肩を捕まれて、押し倒された。
「えっ……十代目?」
「動かないでね」
十代目は俺の上に跨がって、ふやけたアナルに俺の陰茎の先を押し付けた。しかし挿入する訳でもなく、ぬるぬると焦らす。
「うぁ、十代目っ、ダメっス」
十代目のアナルは吸い付くように俺の陰茎の先を包み込む。入りそうで入らない焦れったさに俺は悶えた。
「ダメ……我慢して」
眉間にシワを寄せながら微笑んだ十代目は、ゆっくりと腰を降ろしていく。
「イっちゃダメだからね……」
締め付けに、俺は目を瞑って耐えていた。十代目の中は熱くてトロトロしていて、入口はヒクヒクしている。このまま十代目の中に精液をぶちまけられたらどんなにか気持ちいいだろう。
「ふふ……入った」
俺の陰茎を根元までくわえこんで、十代目は笑った。イきそうになってしまい俺は必死で耐える。
しかし十代目はそれを見逃さなかった。
きゅ、と入口が締まる。
「……っ……!」
十代目は俺の表情を見て小さく笑った。
「獄寺くんだけだよ、ちゃんと俺の言うこと聞いてくれるの……」
ちゃんと我慢できたね。優しい声でそう言って俺の頬を優しく撫でる。何故か泣きそうになった。ああ十代目十代目十代目、大好きです愛してます――。
「山本は全然言うこと聞いてくれなかったもん」
突然の一言に俺は失神しそうになった。何であいつの名前が?
「じ……十代目……」
俺が名前を呼ぶと、十代目は子供が悪戯をするときのような表情で続けた。
「山本は俺がアナル弄ってるとき、我慢できないっていきなり入れてきたんだよ」
犯されてるみたいで興奮したけど……と、十代目はクスクス笑う。
俺の頭は怒りと嫉妬でぐちゃぐちゃだった。けれど陰茎は勃起したままで、自分が嫌になる。
――俺は山本に抱かれて喘ぐ十代目を想像して興奮していたのだ。獣のように交わる二人。あいつの下でひぃひぃ喘ぐ十代目。
俺の中で何かが弾けた。
十代目を下から思いっきり突き上げる。
「ぇ、ちょ、ぁ……!」
不意打ちに十代目は驚いた様子で、アナルがきゅっと締まった。
「だっ、ダメ、獄寺くんっ、勝手に……っ!」
抗議を無視し、俺は十代目の細い腰を掴んで腰を振り続けた。
「ぁ、深いぃっ、やっ、あっ、あぁぁっ」
突き上げに合わせて十代目は喘ぐ。俺は身体を起こし、一度陰茎を引き抜いて十代目を押し倒す。腰を持ち上げて膝を思いっきり曲げさせて、十代目に見えるように。
「ホラ、見えますか、十代目」
俺は十代目のぐちゅぐちゅのアナルに陰茎をゆっくり挿入した。十代目の視線は飲み込まれていく陰茎に釘付けになっている。
「ここであのヤローのチンコもくわえ込んだんスか?」
結合部の回りを指でヒタヒタ触ると、十代目は顔を真っ赤にして震えた。
「ヤらしーっスね……」
俺は十代目の半起ちのペニスを掴んで乱暴に扱きながら腰を動かした。
「ぁあっ、やぁ、っ、あ、きもちぃ、きもちいぃよぉ……」
十代目の腰も自然と揺れていて、俺はますます興奮した。上体を倒して十代目の可愛らしい唇にむしゃぶりつく。食べてしまいたい。ああ十代目、淫乱なあなただって愛してます。十代目の熱い舌が俺の舌に答えるように絡み付いてくる、アナルの入口がヒクヒク痙攣しているのを感じた。俺ももう限界だ。
「十代目十代目十代目っ……愛してますっ……!」
堪らず中でぶちまけた。十代目の中で俺はビクビクと痙攣して、十代目の中に精液を注ぎ込む。興奮し過ぎたためか射精はなかなか終わらない。十代目は数秒遅れて、俺の手のひらに精液を放った。
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